XAMPPのWordPressをさくらインターネットのサーバーに移行する方法

XAMPPのWordPressをさくらインターネットのサーバーに移行する方法

XAMPPのWordPressをレンタルサーバーに移行するときの手順をスクショ付きで解説します。

僕が利用しているレンタルサーバーは、さくらインターネットです。

XAMPPのデータベースをエクスポート

XAMPPのコントロールパネルからSQLファイルをエクスポートします。

XAMPP コントロールパネル

MySQLの「Admin」をクリック。

phpMyAdmin 画面左側メニュー

WordPressの情報が入っている「データベース」をクリック。

phpMyAdmin 画面上メニュー

「エクスポート」をクリック。

phpMyAdmin エクスポート Export method選択画面

「詳細 – 可能なオプションをすべて表示」を選択。

phpMyAdmin エクスポート Tables選択画面

全選択の「構造」と「データ」にチェック。

phpMyAdmin エクスポート 出力ファイル選択画面

圧縮の「zip形式」を選択。

phpMyAdmin エクスポート 生成オプション選択画面

「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェック。

phpMyAdmin エクスポート 実行ボタン

「実行」をクリック。

phpMyAdmin エクスポート 保存ウィンドウ

デスクトップを指定して、「保存」をクリック。

SQLファイルのエクスポートは以上です。

さくらにデータベースをインポート

さくらのコントールパネルからデータベースを作成して、SQLファイルをインポートします。

さくらのコントールパネル
https://secure.sakura.ad.jp/rs/cp/

データベースを作成する

さくらのコントールパネル 画面左メニュー

「Webサイト/データ」>「データベース」をクリック。

さくらのコントールパネル データベース 新規追加ボタン

「新規追加」をクリック。

さくらのコントールパネル データベース 新規作成画面

データベース情報を入力して、同意するにチェックを入れたら、「作成する」をクリック。

データベース名は、任意の名前で大丈夫です。ユーザー名と接続用パスワードは、後ほどphpMyAdminへのログインにも使用します。

データベースをインポートする

さくらのコントールパネル データベース phpMyAdminログインボタン

データベースサーバを確認して、「phpMyAdminログイン」をクリック。

phpMyAdmin ログイン画面

「ユーザ名」と「接続用パスワード」を入力して、データベースサーバを選択したら、「実行」をクリック。

phpMyAdmin 画面左メニュー

作成した「データベース」をクリック。

phpMyAdmin 画面上メニュー

「インポート」をクリック。

phpMyAdmin インポート ファイル選択ボタン

「ファイルを選択」をクリック。

phpMyAdmin インポート 保存ウィンドウ

エクスポートしたSQLファイルを選択して、「開く」をクリック。

phpMyAdmin インポート 実行ボタン

「実行」をクリック。

phpMyAdmin インポート 成功画面

インポートが成功すると、「インポートは正常に終了しました」が表示されます。

SQLファイルのインポートは以上です。

XAMPPのデータベース情報をさくらに編集

wp-config.phpファイルに記載されているXAMPPのデータベース情報をさくらのデータベース情報に書き換えます。

XAMPP htdocsのwordpressフォルダ

C:\xampp\htdocsのwordpressフォルダをデスクトップにコピー。

wp-config.phpファイルを編集する

デスクトップ wordpressフォルダのwp-config.phpファイル

wp-config.phpファイルを開いて、さくらのデータベース情報に書き換えます。

書き換えるのは、28~38行目あたりの4項目です。

編集前(XAMPPのデータベース情報)

wp-config.phpファイル 編集前

編集後(さくらのデータベース情報)

wp-config.phpファイル 編集後

.htaccessファイルを編集する

デスクトップ wordpressフォルダの.htaccessファイル

.htaccessファイルを開いて、データベース情報が記載されているwp-config.phpファイルにアクセス制限をかけます。

<files wp-config.php>
order allow,deny
deny from all
</files>

# BEGIN WordPress
~
# END WordPress

<files wp-config.php></files>を追記。

# BEGIN WordPress# END WordPressの範囲外に追記しないと、WordPressの設定を変更した際に上書きされてしまいます。

データベース情報の変更は以上です。

さくらにドメインを追加

さくらのコントロールパネルからドメインを追加して、無料のSSL(Let’s Encrypt)を利用します。

今回は、他社で管理しているドメインをさくらに追加しました。さくらでドメインを管理している場合は、「さくらインターネットで取得・管理中のドメインを利用」に追加手順が記載されています。

ネームサーバーをさくらに向ける

他社でドメインを管理している場合は、ネームサーバーをさくらに向けておく必要があります。

さくらのネームサーバーは次の通りです。

  • ns1.dns.ne.jp
  • ns2.dns.ne.jp

ドメインを追加する

さくらのコントールパネル 画面左メニュー

「ドメイン/SSL」>「ドメイン/SSL」をクリック。

さくらのコントールパネル ドメイン/SSL ドメイン新規追加ボタン

「ドメイン新規追加」をクリック。

さくらのコントールパネル ドメイン/SSL ドメイン新規追加画面

他社で取得したドメインを移管せずに使うの「追加」をクリック。

さくらのコントールパネル ドメイン/SSL ドメイン入力画面

追加するドメインを入力して「追加」をクリック。

以降、さくらに追加したドメインのことを「example.page」と言います。

無料のSSL(Let’s Encrypt)を利用する

さくらのコントールパネル ドメイン/SSL SSLボタン

example.pageの「SSL」をクリック。

さくらのコントールパネル ドメイン/SSL SSL証明書登録画面

「登録設定を始める」をクリック。

さくらのコントールパネル ドメイン/SSL SSL証明書選択画面

Let’s Encryp(無料SSL)の「利用する」をクリック。

さくらのコントールパネル ドメイン/SSL Let's Encrypt設定画面

Let’s Encrypの利用ポリシーに同意できたらチェックを入れて、「無料SSLを設定する」をクリック。

Gmail 受信トレイ SSLサーバ証明書発行のお知らせ

しばらくすると、さくらから「SSLサーバ証明書発行のお知らせ」というメールが届きます。今回は5分ほどで届きました。

ドメイン追加とSSLの利用は以上です。

さくらにWordPressフォルダをアップロード

さくらのコントロールパネルからWeb公開フォルダを設定して、FTPソフトでwordpressフォルダをアップロードします。

Web公開フォルダを設定する

さくらのコントールパネル ドメイン/SSL 設定ボタン

example.pageの「設定」をクリック。

さくらのコントールパネル ドメイン/SSL ドメイン設定画面

Web公開フォルダに「/wordpressフォルダの名前/」を入力して、「保存する」をクリック。

wordpressフォルダをアップロードする

FTPソフト PC側

/www/にwordpressフォルダをアップロード。

FTPソフト さくら側 wordpressフォルダ

アップロードしたwordpressフォルダを開く。

FTPソフト さくら側 .htaccesファイル

.htaccessファイルのパーミッションを変更します。

FTPソフト さくら側 パーミッション変更ウィンドウ

「606」を入力して、「OK」をクリック。

FTPソフト さくら側 wp-config.phpファイル

wp-config.phpファイルのパーミッションを変更します。

FTPソフト さくら側 パーミッション変更ウィンドウ

「400」を入力して、「OK」をクリック。

wordpressフォルダのアップロードは以上です。

XAMPPのURLをさくらのURLに置換

データベースの文字列を置換するツール「Search Replace DB」を使って、XAMPPのURLをさくらのURLに書き換えます。

Search Replace DBをダウンロードする

Database Search and Replace フォーム画面

Database Search and Replace Script in PHPからダウンロードします。

Database Search and Replace フォーム画面 チェックボックス

Risk checkにチェックを入れて、名前とメールアドレスを入力。

Database Search and Replace フォーム画面 寄付の選択

寄付の選択をしたら、金額を確認して「submit to receive your download link」をクリック。

入力したメールアドレス宛にダウンロード先が届きます。

Gmail 受信ボックス ダウンロード先URL

Download Search Replace DB v 4.1.3「here」をクリック。

Webブラウザ 保存ウィンドウ

デスクトップを選択して、「保存」をクリック。

Search-Replace-DB-4.1.3.zipファイル

保存したSearch-Replace-DB-4.1.3.zipファイルを右クリックして、「すべて展開」をクリック。

圧縮(ZIP形式)フォルダーの展開ウィンドウ

「展開」をクリック。

URLを置き換える

FTPソフト PC側 Search-Replace-DB-masterフォルダ

/www/wordpress/にSearch-Replace-DB-masterフォルダをアップロード。

https://example.page/Search-Replace-DB-master/にアクセスします。

Search-Replace-DB-master URL入力画面

SearchReplac
replaceにXAMPPのURLを入力して、withにさくらのURLを入力。

  • replace:http://localhost/wp40
  • with:https://example.page

他に置換したい文字列がある場合は、「+ add more search terms」をクリックして入力フィールドを追加します。

Search-Replace-DB-master データベース情報入力画面

Database Detailsc
さくらのデータベース情報を入力して、「Test connection」をクリック。(phpMyAdminでportを確認したところ3306でした。)

接続に成功すると、「Success You are connected」が表示されて、テーブルが選択できるようになります。

Which Tables?
「all tables」を選択。

Search-Replace-DB-master Search and Replaceボタン

Let’s go
「Search and Replace」をクリック。

Search-Replace-DB-master 置換結果一覧画面

置換が終わると、結果が一覧表示されます。

FTPソフト さくら側 Search-Replace-DB-masterフォルダ

置換が終わったら、忘れずにSearch-Replace-DB-masterフォルダを削除。

URLの置換は以上です。

移行できているか確認

WordPressの管理画面にアクセスして、移行できているか確認します。

https://example.page/wp-login.php

WordPress 管理画面 パーマリンク設定

今回は、投稿ページへのリンクが切れていましたが、リライトルールを更新したら(パーマリンクの「変更を保存」をクリックしたら)直りました。

XAMPPのWordPressをさくらに移行する手順は以上です。